低温やけど
[2021.12.05]~低温やけど~
皮膚に高温が作用して起こるやけどのうち、比較的低い温度(約40~50℃)で生じるものを「低温やけど」といいます。
低温ですが長時間同じ部位にあてていると低温やけどの原因となります。自覚症状が現れにくいのが特徴で本人も気づかないうちに皮膚の奥まで損傷していることが多く、思いのほか重症化しやすいとされています。
《低温やけどの原因》
多くは、電気ストーブやこたつ、使い捨てカイロ、湯たんぽ、電気毛布など、冬場に長時間、体に当てて使用するものが原因となって発症します。
《応急処置》
痛みや赤みがある早期であれば、だいたい10~30分くらいかけて、流水で冷やしましょう。水道水などの流水を直接患部にかけます。
水ぶくれがあれば、なるべく破らないようにしましょう。
ただ、冷やすことで皮膚への損傷が抑えられるわけではありません。また、流水ではなく氷で冷やした場合、皮膚の薄い高齢者や乳幼児は、凍傷になることもあるため、注意してください。
低温やけどは、民間療法や自己判断ではなかなか治しにくいやけどです。間違った処置をしたり、下手に放置してしまうことで、重症化したり感染症にかかってしまうこともあります。まずはすぐに冷やして、早めに病院を受診しましょう。
《特に下記の方は注意が必要です》
・服薬などにより意識がない
・体に麻痺がある
・飲酒後に熟睡している
・皮膚の薄い高齢者、乳幼児
・糖尿病で抹消神経障害のある方
*当クリニックは土曜日、日曜日午前も診療しております。
*受診の際はお薬手帳もご持参いただくと併用薬など治療の上で正確な情報を判断をする事ができます。