にきび漢方~十味敗毒湯~
繰り返すにきびに体質から変えていく「漢方薬治療」のご紹介です!!
今回はにきび漢方で有名な
「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」
のご説明させていただきます。
「十味敗毒湯」とは
「十味敗毒湯」は、中国の明の時代の医学書『万病回春(まんびょうかいしゅん)』に載っている「荊防敗毒散(ケイボウハイドクサン)」という処方をもとに、江戸時代の外科医、華岡青洲によって日本でつくられた漢方薬です。
10種類の生薬(下記参照)で毒素を取り除くということから「十味敗毒湯」と名づけられました。化膿を抑え、皮膚の腫れや赤み、かゆみを取る薬です。
ツムラ 十味敗毒湯
- 桔梗(キキョウ)
- 柴胡(サイコ)
- 川芎(センキュウ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 防風(ボウフウ)
- 甘草(カンゾウ)
- 荊芥(ケイガイ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 樸樕(ボクソク)
- 独活(ドクカツ)
「十味敗毒湯」の効果
発症早期のニキビによく使用されます。細菌による感染や炎症が比較的弱いタイプに効果があるとされています。
患部が湿潤型でじゅくじゅくしているときに、たまっている「水(すい)」や熱を発散させて、肌を正常にしていく作用があります。
一般的に膿が出るような皮膚症状を改善するためにきび以外にも、蕁麻疹や急性の湿疹にも適応がある薬です。
またクラシエの十味敗毒湯に含まれる「桜皮(オウヒ)」という生薬は女性ホルモンの一つであるエストロゲン生成を促し、ホルモンバランスを整える効能があります。
そのため、生理前や生活習慣の乱れから来るニキビを抑制する働きがあり、特に成人女性の大人ニキビに有効といわれています。
※長期に内服することで効果が得られる場合があります。
その他
💊漢方(粉薬)が飲めない方にも錠剤の漢方がありますので
ご安心ください。
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