帯状疱疹ワクチン(シングリックスについて)
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)について
80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。
50歳を過ぎたら、帯状疱疹ワクチンを考慮ください。
2020年1月に新しい帯状疱疹ワクチンである「シングリックス」が発売されております。
従来の生ワクチンよりも効果が持続し、高い予防効果を示すワクチンが50歳以上の方に接種できるようになりました。
価格は1回 22000円です。
2回接種で合計44000円の費用が必要となります。
帯状疱疹のメカニズム
子供のころに「水痘(水ぼうそう」を発症させるウイルスと同じウイルスが帯状疱疹の原因ウイルスです。
帯状疱疹は、体内の水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。
主に子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染すると、水ぼうそうを発症します。
そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。
普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。
そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹が出る帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹の発症率は50歳代から上昇し、その後ピークをむかえます。
80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。
帯状疱疹とは、水ぶくれを伴う赤い発疹が左右どちらか、帯状に出る皮膚疾患です。
強い痛みを伴うことが多く、痛みを伴えば日常生活に支障をきたします。
症状は通常3~4週ほど続きます。
帯状疱疹ワクチン「シングリックス」について
上記のように加齢に伴いかかりやすくなる帯状疱疹は予防できるなら予防したい疾患です。
生ワクチンを接種することも可能ですが、その発症予防効果は50%程度と言われ、高い予防効果があるとは言えません。
一方、シングリックスは50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%の予防効果があると報告され、非常に高い予防効果が期待されるワクチンです。
シングリックス接種可能な方
・50歳以上の方。
・過去に帯状疱疹にかかったことがある方も接種可能です。
・また生ワクチンの接種が困難であった、免疫低下状態患者さんにも接種可能です。
シングリックスの投与方法にいついて
シングリックスは、ウイルス表面タンパクの一部である糖タンパク質E(gE)を抗原とした組換えサブユニットワクチンで、不活化ワクチンの一種で生ワクチンではありません。
ですから、他の不活化ワクチン(インフルエンザや肺炎球菌ワクチンなど)との接種間隔には制限はありません。
新型コロナワクチンに関しては、接種後2週間の接種間隔が必要になります。
シングリックスを希望される方
ご予約制になります。
まずは当院へご相談ください。